血液培養における血液量と部位の影響

論文

Effects of Volume and Site of Blood Draw on Blood Culture Results
J Clin Microbiol. 2009 Nov; 47(11): 3482–3485.

Clinical question

Key point

・血液の採取部位でコンタミに差はでなかった.

・採血量が少ないとコンタミが増える.
筆者らは少量の血液量だと,汚染微生物の濃度が高くなることと,手技的な難易度が高くなっていることを挙げている.

十分な量がとれないときは好気ボトルのみにするなどした方がコンタミが減りそうである.

Abstract

血液培養のコンタミネーションは、臨床的決定に大きく影響する.
したがって、採取された血液の量および血液培養の汚染速度に応じた採血部位などの因子の影響を評価することが重要である.
2006年から少なくとも1つの陽性血液培養を受けた18歳未満の小児からの血液培養を、採血量、患者の体重、血液採取部位および血液培養結果についての分析がおこなれた.
適切な体重あたりの血液量を含んでいれば、血液培養は適切な採取とみなされた.
さらに、血液培養の結果は、真の病原体、コンタミネーションおよび陰性培養物に分類された.
これらを比較し、それらの容量および採血部位に関して分析した.
合計5,023の血液培養物が2006年中に収集され、そのうち843が分析された.
分析された843の培養物の間に306(36%)の陽性培養があった.
306の陽性培養物のうち、98(32%)がコンタミネーションであり、208(68%)の培養物が真の感染の原因の細菌であった.
コンタミネーションの34%は、真菌血症群の60%(P < 0.001)と比較して、適切な量を有していた.
また、843の培養物のうち、異なる血液採取部位間の汚染率は、末梢静脈穿刺36%,動脈、10%,および中心静脈カテーテル、7%(P≦0.155)であった.(有意差なし)
血液量が少ないほどコンタミ率は高く、異なる血液採取部位間の汚染率にも大きな差はなかった.

末梢部位から採取された血液培養は431件あった.
このうち276人(64%)が陰性であり、155人(36%)が陽性であった. 155の陽性培養のうち、84(54%)が十分な血液量を有し、71(46%)は血液量が不十分であった。

まとめ

・血液の採取部位でコンタミに差はでなかった.

・採血量が少ないとコンタミが増える.
筆者らは少量の血液量だと,汚染微生物の濃度が高くなることと,手技的な難易度が高くなっていることを挙げている.

十分な量がとれないときは好気ボトルのみにするなどした方がコンタミが減りそうである.

Table and Figure

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原文

Blood culture contamination greatly affects clinical decisions. Hence, it is of interest to assess the influence of factors such as the volume of blood drawn and the site of blood draw on the rates of blood culture contamination. In a retrospective study, blood cultures from infants and children up to 18 years of age who had at least one positive blood culture during the year 2006 were analyzed for their volume of blood drawn, patient’s weight, site of blood draw used, and blood culture results. Blood cultures were deemed adequate collections if they contained an appropriate weight-related volume of blood. Moreover, blood culture results were categorized as true pathogens, contaminants, and negative cultures; these were then compared and analyzed with respect to their volume and site of blood draw. A total of 5,023 blood cultures were collected during 2006, of which 843 were analyzed. There were 306 (36%) positive cultures among the 843 cultures analyzed. Of the 306 positive cultures, 98 (32%) were contaminants and 208 (68%) cultures grew significant pathogens. Thirty-five percent of the contaminant cultures had adequate volume compared to 60% in the true bacteremia group (P < 0.001). Also, of the 843 cultures, the rates of contamination among the different sites of blood draw were as follows: peripheral venipuncture, 36%; arterial, 10%; and central venous access, 7% (P 0.155). The rate of contamination was higher with lower blood volumes, and there was no significant difference in the rates of contamination among the different sites of blood draw.

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