体温があがったら血液培養をとればいいのか.

血液培養はいつとったらいいのか?
じゃぁいつとるの?
今でしょ!(本当??)

論文

Timing of Specimen Collection for Blood Cultures from Febrile Patients with Bacteremia
JOURNAL OF CLINICAL MICROBIOLOGY, Apr. 2008, p. 1381–1385

Clinical question

体温があがったから血液培養をとるというのは正しいのか.

Key point

菌血症には体温上昇と比べて1~2時間先行している(Bennett, I. L., and R. B. Beeson. 1954. Bacteremia: a consideration of some experimental and clinical aspects. Yale J. Biol. Med. 262:241–262.)

体温があがったからといって血液培養を採取しても検出率は変わらない.
悪寒戦慄をしていて,逆に血液培養が取りにくい時は,解熱後とるというのも有効な手段だろう.
また,抗菌薬がすでにはいっているときは,体温があがったからルーチーンでとるのではなく,抗菌薬投与前に血液培養を採取してはどうだろうか.

Abstract

血流感染は、罹患率および死亡率の重要な原因である。
血液培養のための医師の指示は、おそらく重大な菌血症を検出する可能性を高める手段として、温度上昇時またはその付近で採血することを規定している.
データ収集の手段として後方視で患者チャートのレビューを利用した多施設共同研究では、1,436例の菌血症および菌血症患者の体温上昇に関連した血液培養収集のタイミングを評価した.
血液培養が陽性になる確率は、患者が体温のスパイクを経験した時点で、培養のための血液培養を採取することによって、有意に向上しなかった.
患者の年齢、性別、白血球数、および菌血症の特定の原因に基づくサブセット分析は、関連を明らかにすることもできなかった.

まとめ

この調査の結果から、成人患者が菌血症の検出を最適化するための手段として温度上昇を経験している時に、血液培養を採取することは日常診療では必要ではないと結論する.
18歳以上の人では、培養のための血液標本の収集のタイミングは、便宜性を前提とすることができる.(患者さんにあわせて)
適切な量の検体、適切な血液培養の回数、および厳格な無菌技術の使用を重視しなければならない.

Table and Figure

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原文

Bloodstream infections are an important cause of morbidity and mortality. Physician orders for blood cultures often specify that blood specimens be collected at or around the time of a temperature elevation, presumably as a means of enhancing the likelihood of detecting significant bacteremia. In a multicenter study, which utilized retrospective patient chart reviews as a means of collecting data, we evaluated the timing of blood culture collection in relation to temperature elevations in 1,436 patients with bacteremia and fungemia. The likelihood of documenting bloodstream infections was not significantly enhanced by collecting blood specimens for culture at the time that patients experienced temperature spikes. A subset analysis based on patient age, gender, white blood cell count and specific cause of bacteremia generally also failed to reveal any associations.

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