ベットサイド手技の疼痛緩和の方法

ベットサイド手技の疼痛緩和の簡単な方法

ベッドサイド処置時の1%リドカイン注入前同液表面使用は疼痛軽減に有効

勉強させていただいているブログの記事を読み,原著論文を読んでみた.

論文

Comparison of Two Lidocaine Administration Techniques on Perceived Pain From Bedside Procedures: A Randomized Clinical Trial.

Clinical question

ベットサイドの手技で患者さんは疼痛を感じている.

何か方法はないだろうか.できれば最初の局所麻酔を改善してあげたい.

骨髄検査とかPICCとか痛そうである.

Key point

手技前に1%キシロカインを1〜2ml滴下するだけで疼痛が26%緩和される.

表面を冷やす(常温キシロカインを用いて)ことが大切なようである.

皮下注射前の皮膚表面へのリドカインの滴下の簡単な介入は、手技による疼痛を相対的に26%の減少をもたらした.

・シリンジから皮膚に滴下されたリドカインは水溶性であり、直接麻酔効果はない.

・リドカイン注入からの疼痛シグナルを「ゲート」するかまたは阻害することができるのは、脊髄後角部内に感覚神経トラップを生成するのは皮膚上の室温溶液(皮膚の体温よりも低い温度)であると筆者たちは考えているようだ.

・本研究は、皮下注射の直前に皮膚の表面に室温のリドカインを滴下すると、PICC挿入による痛みが減少することを見出した.

Abstract

背景

リドカインは手技上の痛みを和らげるために使用さるが,注射中は逆説的に痛みが増す.疼痛の知覚は、温度または触覚のような有害事象のない刺激によって調節することができる.

我々は、注入前に皮膚に滴下したリドカインが、皮膚表面を冷やすか、または皮膚表面に触れることで、手技からの痛覚を軽減すると仮定した.

方法:

2011年2月から2015年3月までにベットサイドにて手技を施行された患者を対象にランダム化臨床試験が実施された.すべての患者に1%の皮下リドカイン注射を投与した.介入群に無作為化された患者は、皮下リドカイン注射の前に約1〜2mlのリドカインが皮膚表面に的かした.

患者は介入の詳細を知ることができず、視覚的アナログスケールを用いて、主な結果(手技からの痛みの重篤度)を記録するために,盲検化された研究者によって調査された.

結果:

合計481名の患者が同意し、治療に無作為に割り付けられた.視覚的アナログスケールスコアを用いて評価した介入群の手技疼痛( (control, 16.6 ± 24.8 mm vs 12.2 ± 19.4 mm; P = .03)の主要転帰に有意な改善があった.

サブグループ解析時に、PICCを施行された群において (control, 18.8 ± 25.6 mm vs 12.2 ± 18.2 mm; P = .02)の疼痛スコアが主に改善された。

結論:

ベッドサイドの処置は非常に一般的である.手技時の疼痛の重症度に関するデータおよびそれを軽減するための作戦はインフォームドコンセントプロセスおよび患者満足度にとって重要である.

全体として、一般的なベッドサイド処置から報告される痛みは低いが,リドカインを皮膚表面に添加して疼痛知覚を調節することにより、疼痛をさらに低減することができる.

論文の要約

皮下注射前の皮膚表面へのリドカインの滴下の簡単な介入は、手技による疼痛を相対的に26%の減少をもたらした.

・シリンジから皮膚に滴下されたリドカインは水溶性であり、直接麻酔効果はない.

・リドカイン注入からの疼痛シグナルを「ゲート」するかまたは阻害することができるのは、脊髄後角部内に感覚神経トラップを生成するのは皮膚上の室温溶液(皮膚の体温よりも低い温度)であると筆者たちは考えているようだ.

・本研究は、皮下注射の直前に皮膚の表面に室温のリドカインを滴下すると、PICC挿入による痛みが減少することを見出した.

これらの知見は、この簡単で安価な操作が,そのような処置を受けている患者の痛みを軽減することができることを示している.

簡単なので明日からやってみようと思いました.

 

Table and Figure

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<h2>原文</h2>

BACKGROUND:
Lidocaine is used to alleviate procedural pain but paradoxically increases pain during injection. Pain perception can be modulated by non-noxious stimuli such as temperature or touch according to the gate control theory of pain. We postulated that lidocaine dripped onto the skin prior to injection would cool or touch the skin surface to reduce pain perception from the procedure.

METHODS:
A randomized clinical trial of patients referred to the procedure service from February 2011 through March 2015 was conducted. All patients received 1% subcutaneous lidocaine injection. Patients randomized to the intervention group had approximately 1 to 2 ml of lidocaine squirted onto the skin surface prior to subcutaneous lidocaine injection. Patients were blinded to the details of the intervention and were surveyed by a blinded investigator to document the primary outcome (severity of pain from the procedure) using a visual analog scale.

RESULTS:
A total of 481 patients provided consent and were randomized to treatment. There was a significant improvement in the primary outcome of procedural pain (control, 16.6 ± 24.8 mm vs 12.2 ± 19.4 mm; P = .03) with the intervention group as assessed by using the visual analog scale score. Pain scores were primarily improved for peripherally inserted central catheters (control, 18.8 ± 25.6 mm vs 12.2 ± 18.2 mm; P = .02) upon subgroup analysis.

CONCLUSIONS:
Bedside procedures are exceedingly common. Data regarding the severity of procedural pain and strategies to mitigate it are important for the informed consent process and patient satisfaction. Overall, pain reported from common bedside procedures is low, but pain can be further reduced with the addition of lidocaine onto the skin surface to modulate pain perception.

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