破砕赤血球はDICのときどれくらいまで許容できるか?

DICと破砕赤血球

論文

Int J Lab Hematol. 2014 Aug;36(4):439-43.
Schistocytes in disseminated intravascular coagulation

Clinical question

DICによるTMAでは,破砕赤血球はどれくらいまでなら許容されるのだろうか.
破砕赤血球0.9%でコンサルトされたため.

Key point

破砕赤血球が1.0%を超えたDICは
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の4例(4/35 11%)であり,最高も1.4%であった.

DICによるTMAでは,1%を超えることもあると定義することもあるし,
DICによるTMAでは1.4%が最高であったと定義することもできる.

結論から,DICによるTMAでは破砕赤血球は 1.0%を超えることが10%程度あり.1.4%がこの研究では最高値であった.

Abstract

Intoroduction

播種性血管内凝固(DIC)中の末梢血プレパラート上の破砕赤血球の存在には議論の余地がある.

方法

我々は、35人のDIC患者からのプレパラート上で破砕赤血球をカウントし,すべての赤血球の形態異常を調べた。

結果

35人中30人に破砕赤血球を認めた.
また,22人では変形赤血球,有棘赤血球(acanthocytes)を認めた.
平均パーセンテージ±標準偏差は0.33±0.38%、中央値は0.1%、範囲は0-1.4%であった.
破砕赤血球が1.0%以上の患者では赤血球の寿命が短くなる疾患が関与している.(APL,妊娠,重症感染症)

Discussion

破砕赤血球はDIC患者で頻繁に観察され、通常、低いパーセンテージで、基準範囲内(または0.5%未満)に近い.
破砕赤血球数測定は、DICの初期診断のための手がかり試験ではないが、もし1%以上であれば、関連または根底にあるTMA(thrombotic microangiopathy)を示唆する臨床的価値があるかもしれない.

要約

結論として、我々の研究は、破砕赤血球がDIC患者によく見られることを示した.
破砕赤血球が存在する場合、それらはしばしば基準範囲内にとどまるか、または適度に増加しただけである.
破砕赤血球に付随する状態が生じた場合、高いパーセンテージ、すなわち最大1.4%が見出された.
DICの最初の診断ワークショップでは、破砕赤血球のパーセンテージは手がかり検査とはみなされませんが、高度に増加した場合、関連するTMAを示唆する臨床的価値があるかもしれない.

原文

INTRODUCTION:
The presence of schistocytes on the peripheral blood film during disseminated intravascular coagulation (DIC) remains controversial.
METHODS:
We examined schistocytes count on blood films from 35 DIC patients and checked morphological anomalies of all RBCs.
RESULTS:
Thirty of 35 patients presented with schistocytes and 22 with acanthocytes, which was the commonest shape anomaly. Mean percentage ± standard deviation was 0.33 ± 0.38%, median value was 0.1%, and range was 0-1.4%. The patients with schistocytes ≥ 1% had circumstances frequently associated with increased schistocytes count (promyelocytic leukaemia, pregnancy, severe infection).
DISCUSSION:
Schistocytes were thus frequently observed in DIC patients, usually with low percentage, within or close to the reference range (<0.5%). Schistocytes measurement is not a clue test for the initial diagnosis of DIC, but might be of clinical value to suggest an associated or underlying thrombotic microangiopathy if ≥ 1%.

Table and Figure

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